2016

  • 笹本健太
    • [title] 中学校理科において伝え合う学びの実現を 目指した授業デザインと実践研究
    • [abstract] 近年の子どもたちに対して,表現や伝達に関する資質・能力が求められている.このこと から,相手にわかりやすく情報を伝えるための資質・能力(以下,伝える力)が必要である と考える.本実践研究の最終目的は,子どもたちの伝える力の向上のため,自分の持ってい る情報を生徒同士がわかりやすく伝え合う活動(以下,伝え合う学び)を継続して実現する ことである.そのため,伝え合う学びの初期段階に焦点を当てた授業を,デザイン研究の手 法を用いて検討した.そこで,ジグソー学習を参考にした伝え合う学びをデザインし実践し た結果,伝え合う学びの機会を確保し,生徒が自信を持つことに繋がった.しかし,「分か りやすく伝えることができていない」という伝える側の課題が残った.この結果を踏まえ, 伝える側の発表を支援した上での伝え合う学びをデザインし実践した結果,伝える側が感 じる発表への負荷を軽減できた.
    • [keyword] 伝える力 伝え合う活動 中学校理科 デザイン研究

  •  池田優香
    • [title] 遠隔合同授業の初期における阻害要因の解消を目指したオリエンテーションの設計と実践
    • [abstract] 本研究の目的は,テレビ会議システム(以下,システム)を使った授業の初期における学 習への阻害要因を取り除くオリエンテーションを設計し実践することである.そのために, 初回の授業において子どもが持つ阻害要因の調査(以下,調査1)後,その阻害要因を解消 するためのシステムを活用したオリエンテーションを実践し検討する(以下,調査2).調 査1で,質問紙によるアンケート調査を実施した結果,システムを使った初期の授業を受け る子どもにおいて,コミュニケーションや緊張,画面などに関する不安がみられた.調査2 では,調査1の結果をふまえ,相手が持つ情報を集めて答えを導き出すアイスブレイク形式 のオリエンテーションを設計し,その実践の前後に質問紙によるアンケート調査を実施し 検討した.その結果,今回設計したオリエンテーションは,情意面に関する不安とシステム のカメラに関する不安を解消できることが示唆された.
    • [keyword] 遠隔合同授業 テレビ会議システム アイスブレイク オリエンテーション

  • 上田直輝
    • [title] 情報活用能力の育成を目指した教材開発と散在した情報を収集する行動の分析
    • [abstract] 本研究の目的は、情報活用能力の育成の手掛かりを得るため、散在した情報を収集する力 の育成を目指した教材の開発と、散在した情報を収集する行動の分析である。そのために、 防災に関する内容を題材とし、必要な情報を収集することを通じて散在した情報を収集す る力の育成をねらいとした教材を開発した。この教材を用いて 15 名の長崎大学教育学部生 を対象に試行し、アンケート調査と教材を使った学習時の行動を分析した。その結果、教材 は使いやすいものであり、小学生が操作できる可能性が示唆された。また、誤答者は時間を かけて1つのページを閲覧していないことがわかった。そして、正答者は全てのページを満 遍なく閲覧する傾向がわかった。
    • [keyword] 情報活用能力 情報活用の実践力 情報の収集

  • 江口理子
    • [title] 離島教育に関するイメージ形成を目指した大学生を対象とする授業デザインと実践
    • [abstract] 本研究の目的は,長崎大学教育学部の 1 年生(以下,学習者)に対し,離島教育につい てのイメージを形成する学びを実現することである.そのために,Kolb の経験学習モデル を参考にデザインした授業を実践し,評価を行う.まず,離島実習を経験した大学 4 年生 (以下,離島実習経験者)4 名をゲストティーチャーとして招き,学習者の離島実習経験者 が交流する授業をデザインした.デザインした授業を実践し,質問紙による 4 件法のアン ケート調査と振り返りシートから学習効果を検討した.その結果,今回の実践において, 学習者が離島教育についての理解・イメージ形成・興味の内容に関し,情意面における_ _一定の効果がみられた.また,振り返りシートから,離島実習経験者の話す内容が学習 者の振り返りに大きな影響を与える傾向がみられた.このことから,離島実習経験者の話 す内容と学習者自身の考えの両方を振り返る活動が,今後必要であると考えられる.
    • [keyword] 離島教育 教師教育 対話的な学び 離島実習 初年次教育

  • 大場琴美
    • [title] 小学校理科における能動的な学びを目指した島原の湧き水を教材とする授業デザインと実践
    • [abstract] 本研究の目的は,島原の児童が能動的に島原の湧き水の仕組みや特徴を説明できること を目指した小学校理科の授業を実践することである.そのために,児童が能動的に学ぶこと ができる知識構成型ジグソー法を参考にして授業をデザインし,実践した.そして,実践後 に質問紙による 4 件法および自由記述式のアンケート調査や授業中のワークシートを分析 し,検討した.その結果,本実践は児童に島原の湧き水について興味関心を持たせることが でき,主体的・対話的で深い学びができる可能性が示された.また,本実践により島原の湧 き水の仕組みや特徴に対する児童の知識の変容が見られ,島原の湧き水の仕組みや特徴を 説明できる学びが実現できた.
    • [keyword] 小学校理科 知識構成型ジグソー法 島原の湧き水

  • 佐々木佑奈
    • [title] 校務の情報化における大学生の不安軽減を目指したeラーニング教材開発と評価
    • [abstract] 本研究の目的は、教員を目指す大学生の校務の情報化における不安を軽減するeラーニング教材を開発することである。その手段として、1)学習内容を検討するために小学校教員と大学生を対象に校務の実態とICT活用能力の実態調査を行ったあと、 2)大学生を対象としたeラーニング教材を開発し、3)開発した教材の評価を行った。調査方法は、開発したeラーニング教材の活用を体験した大学生を対象に、アンケート調査を行なった。その結果、開発したeラーニング教材は大学生のExcelの活用に自信を持たせ、校務に対する不安を軽減する可能性が示された。また、校務でのExcelの活用に対するイメージを持たせやすいということが示唆された。
    • [keyword] 校務の情報化 Excel ICT活用 大学生 eラーニング教材

  • 高木志織
    • [title] 小学校外国語活動でのICT活用に関する学習効果と課題の類型化
    • [abstract] 本研究は,小学校外国語活動での ICT 活用における論文や学会発表で示された学習効果 と課題からの類型化と分析を通して整理し,小学校外国語活動に対して効果的に ICT を取 り入れるための手がかりとなる基礎資料を提示することを目的とした。研究方法は,小学 校英語教育学会の学会誌と全国大会発表資料をもとに,小学校外国語活動と ICT 活用に関 する論文の中で述べられている学習効果と課題について分類を行なった。41 件の論文の中 に学習効果は 81 項目述べられてあり,キーワードごとに 14 の観点に分類を行った。観点 として「意欲・関心」「コミュニケーション」「ICT 活用のスキルアップ」「自信・慣れ・ 慣れ親しみ」「集中力」「語彙習得」「応用力」「多様なものの見方」「内容理解」「聞く力」 「書く力」「教師のスキルアップ」「作業時間短縮」「その他」に分類できた。また,課題 について,41 件の論文の中に課題は 22 項目述べられてあり,キーワードごとに 11 の観 点に分類を行った。観点として「利用の難しさ」「コミュニケーション能力の向上」「ICT 環境の整備」「指導法の確立」「授業時間数・時期・学年の検討」「新たな教材開発」「ICT 機器の使い方や知識の習得」「英語教育関連の情報収集」「ICT 機器を使用した授業設計」 「実践効果の確実性の検証」「教員が ICT 機器を使いこなすための研修の充実」に分類で きた。これらの分類を整理し,基礎資料を提示することができた。
    • [keyword] ICT 小学校外国語活動 小学校英語教育学会 類型化 学習効果 課題

  • 前川遥
    • [title] 黒板での授業の拡充を目指したハイブリッド黒板アプリの活用に関するeラーニング教材の開発と評価
    • [abstract] 本研究の目的は,教師がハイブリッド黒板アプリを用いて黒板での授業を拡充するため の一助となる e ラーニング教材を開発し,教師の ICT 活用に関する意識を高めることであ る.e ラーニング教材の開発では,Kocri の基本的な機能や操作方法についての動画教材(コ クリ機能説明)を開発した.また,指導方法に沿った Kocri の活用事例の動画教材(指導方 法に沿ったコクリの活用事例)も開発した.これらの e ラーニング教材を iTunes U へのア ップロードし,開発した e ラーニング教材を視聴,使用してもらい,その後アンケート調査 を実施した.その結果,開発した e ラーニング教材に対して高い評価を得られた.また, Kocri に関する e ラーニング教材は Kocri の使用への意欲と自信を持たせることが明らかと なった.
    • [keyword] ICT 活用 ハイブリッド黒板アプリKocri e ラーニング教材