2021

濵松太一

[Title]高校物理における科学的に探究する力の育成を目指した授業実践ー理科の見方・考え方を働かせた仮説設定を通してー
[Abstract]本実践研究では,高校物理において課題探究を軸とした授業をデザインし,実践を行うことを目的とした.実践1では,生徒にとって身近な事象を題材とし,仮説設定場面に焦点をあて,熱膨張の原理について実践を行った.実践2では,生徒に身近な課題をミッションとして提示し,重力加速度について探究活動を行った.また,生徒が試行錯誤しながら解決していくようなデザインを取り入れた.さらに,説明仮説から作業仮説に移行する場面での生徒の思考過程を分析した.実践3では,新たな学習内容における探究的な学びについて,浮力の原理を題材にした授業をデザインした.これまでの実践の結果,生徒にとって身近な事象を題材とし,試行錯誤しながら解決してくようなミッション(問い)を提示することで,生徒が身近な事象を科学的な視点で捉え表現する様子が見られた.


川尻ゆい

[Title]自ら興味を持って英語を学ぶ中学生の姿をめざした授業設計と実践
[Abstract]実践研究では、中学校英語において生徒たちが自ら興味を持って英語を学 ぶことのできる授業をデザインし、実践を行うことを目的とした。実践 1 では、生徒がこれ までの学習や生活の中で身に付けてきた知識を活かし、自分自身が考えるユニバーサルデ ザインを英語で紹介する実践を行った。実践 2 では、イラストカードを通じて日常生活に おける動作を現在進行形でどのように表すかについて学ぶ実践を行った。実践 3 では、身 の回りにおける決まりについて学校・家庭・社会生活の中でしなければならないことを他の 人と意見交換しながら表現させる実践を行った。これまでの実践の結果、生徒たちが新しく なじみのない内容と生徒たちの知識・経験との関連性を見出すことのできる授業デザイン することで、生徒たちの興味関心を引き出し、主体的に学習に取り組む姿を見とることがで きた。


井手源太

[Title]小学校体育科におけるプログラミング教育の授業実践の為の教材開発
[Abstract]本研究の目的は、教員養成課程の学生がプログラミング教育の一端を学ぶことできる教材の提供である。小学校の体育科とプログラミング教育に着目し、体育の授業 にプログラミング教育を導入した指導案を開発した。そして、長崎県で小学校教員をしている2名の方にアンケート調査を行った。アンケートの結果、本教材は児童の技能の差が活動に反映されることへの配慮やすべての子どものための授業立案の仕方に、まだまだ改善の余地が見られたが、教員養成課程の学生向けの手助けのきっかけとなるものであるということが示唆された。これらの意見を元に,最後に本教材の改良を行った。


植木貴人

[Title]1 人 1 台端末を用いた夏休みの生活・学習支援
[Abstract]本研究の目的は,GIGAスクール構想によって配布された 1 人 1 台端末を用い て,小学生を対象に夏休みにおける生活支援と家庭学習の支援を行うことである.子どもた ちが夏休み期間に生活習慣が乱れ,夏休み明けに登校できない事例や,夏休みの家庭学習に 係る保護者の時間的負担や能力的負担が大きいといわれていることを踏まえ,1 人 1 台端末 を用いてそれを解消できるよう検討していく.加えて,長期休暇を利用し,日常的に児童が ICT 端末に触れる機会を設けることで児童の ICT 端末活用能力が向上することを図る.


江口将海

[Title]初年次の教職志望学生の複式授業観察に必要な視点の整理
[Abstract]本研究の目的は,本学部の1年生が、はじめて複式授業を観察する際,適切な 視点を持つことができるようにするためのテキストを開発することである.まず,澤井陽介氏の 著書「授業の見方」を閲読し,複式授業の観察に必要な視点を整理した.事前調査では,授業の 見方を知るために授業者を通して授業を見ること,子どもを通して授業を見ることで適切な視 点を身に付けていけると学んだ.この学びを通して,小学校教員として現場に出た経験があり、 複式授業を観察したことのある先生方にインタビュー(以下,事前調査)を実施した.そして, 「授業の見方」を閲読したこと,インタビュー結果をもとに,テキストを開発し,本講義を受講 する大学1年生が複式授業を観察するにあたって有用なものかどうかについて調査を行った. その結果,現職教員の声を紹介しながらまとめていることや,表や図を用いて説明していること で分かりやすく,有用なものになっているという評価を得た.


大山璃子

[Title]小学校外国語科における海外の学校との遠隔授業のための事前チェックリストの開発
[Abstract]本研究の目的は,小学校外国語科における,海外の学校との遠隔授業のための事前チェックリストを開発することである.そのために,海外の学校との遠隔授業の事例と遠隔授業を行う際に留意すべきことに関する調査を半構造化面接法によるインタビューによって行った.その後,調査結果を基に,海外の学校との遠隔授業における留意点を「授業に対する企画力(遠隔授業の企画・設計)について」「 内容に関する専門性(遠隔授業に関する知識)について」「コミュニケーション能力(遠隔授業中の対話)について」「フィードバック技術(遠隔授業中の子どもへの見取り)について」「学習内容の提示技術(遠隔授業中のデジタル情報発信方法)について」「評価技術(遠隔授業の評価)について」の6つの項目に特化してまとめ,リスト化した.


兒玉夏歩

[Title]新たなSNSいじめに対する意思表示を支援する情報モラル用教材の開発
[Abstract]本研究の目的は,新たなSNS(Social Networking Service)を取り入れたSNSノートながさきの+αの指導テキスト(以下,テキスト)を作成することである.そのための手段として既存の情報モラル教材「SNSノートながさき」を参考にLINEに類似したものだけに特化したものではなく,他の新しいSNSいじめに着目して新たな追加のテキストを作成する.作成したテキストを教員養成課程の4年生を対象にアンケート調査を行い,そのアンケート結果をもとに改善を加え,学校でも家庭でも使える教材を作っていく,調査結果によると,十分教材として使えると思うが,子供たちに分かりやすくするために多少の改善は必要という意見もあり,改善,改良を行い,もう一度評価してもらった上で,その完成したテキストを実際にSNSノートながさきの追加教材としてwebサイトに掲載し,より多くの人に活用してもらえるようにすることが求められた.


砂川蓮太

[Title]黙食時に食育のねらいを達成するための島原半島を対象とした動画教材の開発と評価
[Abstract]本研究の目的は, 黙食時でも食育のねらいを達成するために,小学校第6学 年を対象とした動画教材を開発することである.テーマは長崎県島原市の郷土料理「具雑煮」 である.まず,郷土料理の由来や食材について知り,食への感謝の気持ちをもつことを目的と した動画教材を開発した.そして,島原市で勤務経験のある教員 2 名にアンケート調査を行 った.その結果,支援を要する児童への配慮,教材の内容量について,まだ改善の余地が見受 けられたため,動画を改良した.そして改良した動画を島原市立D小学校の 6 年生 78 名に視 聴していただき,本教材の目的が達成できているかアンケート調査を行った.その結果,黙 食時でも食育のねらいである郷土料理を通して食への感謝の気持ちをもち,地元が好きに なるきっかけとなる教材を開発することができたとわかった.


中島美咲

[Title]初年次の教職志望学生のための離島教育への意欲を高めるテキストの開発
[Abstract]本研究の目的は,本学部の離島・地域文化系の1年生が離島・へき地教育 の現状について学習する際に活用することを想定したテキストを開発することである.そ のために,まず,離島の特色,現状,複式授業における基本事項について,論文等での調 査と,実際に長崎県内の離島で勤務をされている方へのインタビュー調査(以下,事前調 査)を行った.また、テキストの構想を決めるにあたり,複式授業に関する既存のガイド ブックの内容や構成について分析を行った.そして,その分析結果と事前調査で得た回答 をもとに,テキスト第 1 章「長崎県の離島教育の現状を知る」の開発を行い,本講義を受 講する大学 1 年生が離島・へき地での教育や複式教育について学習するにあたって有用な ものかどうかについて調査を行った.その結果,情報をコンパクトにまとめていることや、 現場の声を反映させていることでより読み手の学習意欲向上につながり,有用なものにな っているという評価を得た.


馬場聡美

[Title]複式学級への学習支援のための実習生用テキストの開発
[Abstract]本研究の目的は,本学部の離島・地域文化系の2年生が複式授業での学習支 援を実施するにあたり,その準備から実践,振り返りまでのサポートをするテキストを開発 することである.そのために,まず,複式支援員の概要,仕事内容及びその留意点について, 複式支援員経験者と,支援員を受け入れたことのある担任経験者にインタビュー調査(以下, 事前調査)を行った.また,テキストの構想を決めるにあたり,複式授業に関する既存のガ イドブックの内容や構成について分析を行った.そして,その分析結果と事前調査で得た回 答をもとに,テキスト第4章「離島・へき地の小学校の授業に参加する」の開発を行い,本 講義を受講する大学2年生が複式支援実習を行うにあたって有用なものかどうかについて 調査を行った.その結果,経験者の声を紹介しながらまとめていることや,写真及び動画を 用いて説明していることで分かりやすく,有用なものになっているという評価を得た.


松本真佳

[Title]公教育におけるオイリュトミー実践に向けた授業デザイン-子どもの感性に着眼した教科横断的な学習-
[Abstract]本研究の目的は,感性の育成に重きを置き,知・徳・体のバランスを重視し, 生きる力の育成の先駆けであるシュタイナー教育に目を向け,その授業内容の一つであり, シュタイナー教育の大黒柱でもあるオイリュトミーを公教育に取り入れることができるよ う,音楽・体育・特別活動の3教科における教科横断的な視点から単元案を作成し,公教育 における新たな可能性を見いだしていくことである.単元案を作成するにあたり,オイリュ トミーにはどのようなねらいがあるか,またオイリュトミーが各教科の学習目標と合致し た取り組みであるか留意しつつ作成していった.長崎大学教育学部の先生方2名に評価をし てもらった結果,様々な懸念材料が浮かび上がりつつも,教科横断的な視点から取り組むこ とで,公教育においてオイリュトミーを実践することは可能であると言うことが分かった.


山下裕渉

[Title]Google for Education を活用した教育実習のための e-Learning 教材の開発
[Abstract]本研究の目的は,長崎大学附属小学校へ教育実習に参加する教育学部生に向 けた Google for Education の基本操作を学ぶための学習コンテンツを開発することである. そのために教育実習に参加する大学生がどんな知識技能をつけたいと思っているのか明確 にすべく,事前に調査を行った.学習コンテンツの内容として Google Classroom を用いた 「ストリームへの投稿」「授業ページでの資料作成」「Google Meet の活用」の3つのコンテ ンツを開発した.学習コンテンツを大学の教授や教育学部の大学生に実際に利用してもらい 事後調査を行った結果,すべてのコンテンツにおいて肯定的な意見が多く得られた.事後調 査の結果から長崎大学附属小学校へ教育実習に参加する教育学部生が Google for Education の基本的な操作を学ぶことができる学習コンテンツの開発ができた.