2019

椋尾宗大郎

  • [Title] 日常生活を題材とした対話的な学びの中で児童の考えを広げることをめざした授業実践
  • [Abstract] 本実践研究では児童の日常生活を題材として扱い,それについて様々 な人と対話することを通して,自己の考えを広げることを目指した授業をデザイン し、実践を行うことを目的とした.実践 1 では,児童にとって身近な題材を教材と して扱い,児童同士の対話に焦点をあて,社会科・国語科の実践を行った.実践 2 では,少人数学級において児童が身近に感じる題材を教材として扱い,国語科の実 践を行った.また,少人数学級の課題である多様な価値観を得る機会の少なさに対 して,ペア活動やグループ活動など一人ひとりの考えを共有できる活動を取り入れ た.実践 3 では,対象児童 1 名の少人数学級において,日常のメディア活用を踏ま え,他学年児童や教職員等との対話的な活動を取り入れた道徳科の情報モラルに関 する指導の実践を行った.これまでの実践の結果,児童にとって身近な日常生活を 題材として扱い,児童が様々な人と対話することを通して多様な視点を得ることで, 互いの考えに共通点や相違点に見出したり,考えを比較・関係づけたりする様子が 見られた.また,新たな考えに気付く様子も見られるようになり,日常生活を題材 とした多様な人との対話が,児童の考えの広がりにつながったと考える.
  • [Keywords] 対話的な学び 日常生活 初等教育

川﨑弘太郎

  • [Title] 小型コンピュータボードを使ったプログラミング教育の授業実践を短時間でイメージできる大学生のための動画教材の開発
  • [Abstract] 本研究の目的は教員養成課程の大学生が短時間で小型コンピュータボードを 用いたプログラミング教育の授業をイメージすることができる動画教材の開発である。そ のために、プログラミング教育の授業実践と動画教材の開発を行い、長崎大学教育学部の 4 年生の 13 名に教材を使用していただき、アンケート調査を行った。その結果、短時間の 動画教材によって小型コンピュータボードを使ったプログラミング教育の授業実践をイメ ージすることができることが明らかになった。一方で、動画教材の改善点も明らかになっ た。
  • [Keywords] プログラミング教育 小型コンピュータボード Micro:bit 動画教材

庄野乃莉香

  • [Title] 離島・へき地の小学校で勤務する教師の教育への熱意に影響を及ぼす要因の検討
  • [Abstract] 本研究の目的は、離島教育に興味関心のある大学生の離島勤務に対するさ らなる熱意向上のため、離島・へき地の教員生活の中で教育への熱意を向上させた要因につ いて整理することである。そのためにまず、教育学部小学校コース 1 年生後期の選択科目 講義である、「離島と教育」の講義を受講した離島教育に熱意のある大学 3 年生 4 年生に講 義を受けて離島教育についてもっと知りたいこととして何を思っているのかインタビュー を行った。その結果、離島で勤務している教員の実際の声を聞きたいということが一番多く 挙げられた。そこで、小学校教員として離島・へき地で勤務経験のある人の教師人生のライ フヒストリーを、Workline 手法を用いて「見える化」したものを基にインタビューを行い、 時期、年、出来事などの観点から離島・へき地の教員生活の中で教育への熱意を向上させた 要因を整理した。その結果、離島・へき地の教員生活の中で教育への熱意を向上させた要因 として 5 人の教員に共通して言えることとして地域の温かさや、子どもとの関りの深さ、 また、それぞれの教員が感じていること・要因について整理することができた。
  • [Keywords] 離島教育 熱意 地域との関り 子どもとの関り Workline

早田菜々子

  • [Title] 教員養成の大学生を対象とした間接指導の知識獲得のためのウェブサイトの開発
  • [Abstract] 本研究の目的は,小型携帯端末での活用を想定した複式学級での間接指導を学ぶ 大学生のためのウェブサイトを開発することである.そのために大学生が求めている間接指導 に関する知識を事前に調査した.調査結果を KJ 法により「学習指導案の作成」「ガイド学習」「間 接指導の充実」「教材・教具・板書」「発問・指示」の5つに分類し,これをもとにウェブサイト を開発した.その後ウェブサイトの改善のため,大学生に対し,ウェブサイトを活用してみての 感想,長所,改善すべき点の3点に絞ってインタビューを行い,総合的に評価した.感想におい ては,「自分にも複式教育ができるかもしれない」「複式教育に対する抵抗感や不安が薄れた」等 といった意見があり,複式教育に対するイメージを肯定的なものにすることができた.長所にお いては,「参考になる URL をピックアップしてくれているところがよい」「パソコンを開かなくて も手軽に学べるところがよい」等といった意見があり,大学生のニーズに特化したウェブサイト であることから有意性がみられた.このような結果から,間接指導に対する知識獲得の支援がで きたことがわかった.改善すべき点においては,「本人の経験談やアドバイスを示してほしい」 「長崎県の実践例や他の教科の実践例もたくさん見たい」等といった意見があり,すでに実在し ている情報のみならず,同じ学生のリアルな体験を知りたい,授業実践例をたくさん見て参考に したいと思っていることがわかった.このような改善すべき点を踏まえて,修正を行い,最終的 なウェブサイトを完成させた.
  • [Keywords] 複式教育 間接指導 ウェブサイト

又見楓子

  • [Title] 模擬授業において自身と異なる個性を持つ児童の役割演技が大学生の児童理解におよぼす影響
  • [Abstract] 本研究の目的は,模擬授業中に児童役の大学生がイメージカードを用いて役割演技をする 際,演じる児童の個性の違いによって,大学生の児童理解におよぼす影響を明らかにすることである.上記 の目的を達成するために,イメージカードを用いた役割演技をする際に,自分と“近い個性”の児童を選択 し演じる統制群と,自分と“異なる個性”の児童を選択し演じる実験群の2つに児童役の大学生を分けた.模 擬授業後,再生刺激法を活用しながらインタビュー調査を行い,役割演技を通しての気づきや発見,教師の 立場から意識・考えたことなどを聴き取った.そこから得られた語りをまとめ,仕分けた結果,自身と“異な る個性”の児童を選択し演じた実験群の大学生からの方が多くの視点による多様な意見を得ることができ た.このことから,イメージカードの児童と演じる大学生自身の個性の違いに幅があるほど視点が増え大学 生の児童理解にあたえる影響が大きい可能性が明らかとなった.
  • [Keywords] 模擬授業 イメージカード 役割演技 教員養成 大学生 学習効果 児童理解

森田景

  • [Title] 教員養成段階における遠隔協働学習の模擬授業および学習効果の検討
  • [Abstract] 本研究の目的は,教員養成大学生を対象とした,遠隔協働学習の模擬授業を行うた めの学習デザインを提案し,それによって大学生が得られる学習効果について検討することであ る.その手段として,まず,2時間分の学習デザインを提案し,2 年生 32 名に実践とアンケート 調査を行った.アンケートの結果,今回実践した一斉授業形式の遠隔協働学習は大学生とって模擬 授業として成り立つことが示唆された.また,本実践から「体験」「能力の必要性」「具体的な手立 て」「事前準備」についての学びを得る可能性が示された.さらに,本実践を行う上で「対話」「教 師の役割」「ICT 活用」に関して学生の困難さが見受けられた.そして,「他教科での実践」「外国と の遠隔協働学習」「グループ活動」等といった,今後遠隔協働学習に関して体験したい学生のニー ズが明らかになった.
  • [Keywords] 教員養成 遠隔協働学習 模擬授業 学習効果